チェッカー世界一決定戦(2014)は8試合を終えて、挑戦者が1勝7分け

生放送


http://www.ustream.tv/channel/king-scarpetta


チェッカー世界一決定戦(2014)の棋譜


http://www.manghisi.it/Export/htm/inglese/match2014.htm

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チェッカー世界一決定戦(2014)の雑談


  1. The American Checker Federation
  2. World Draughts Forum
  3. ロシアチェッカー?の掲示板


2日目の結果


5試合目~8試合目が行われ挑戦者の1勝3引き分けでした。
トータル挑戦者の1勝7分け。

7試合目で挑戦者のSergio Scarpettaが勝利。
8試合目も挑戦者有利で進みましたが、あと一歩及ばず引き分けになったようです。

Game7 RonKingの苦悩を検討


一度棋譜を見てみると?の連続で意味不明でしたが、よく検討すると理解できる場面も。

・勝敗をほぼ決定的にしたRonKingがミスした場面
white to play and draw
game7_1.png
ぱっと見、24-20に動かしたくなります。24-20も悪い手ではなく五分の状況にできる(最善手は32-27)はず。
しかし、RonKingが選んだのは18-15?この手が負けをほぼ決定的にした敗着手でした。
おそらく、Ronの読みは、その後赤が16-20と動いてくれれば白が駒得になり勝利できるし、赤1-6ときても、白24-20と打てば有利な状況になると判断したはずです。


その後、赤1-6、次白番。
・なぜ24-20を回避したのか↓
game7_2.png
おそらくRonの予定では24-20に打つはずだったんですが、その手がダメなことに気づき打った手が32-27。
24-20では、赤に白のキングを利用してトリプルジャンプをされ、駒が同数ながら、かなりきつい状況になるから。
(詳しくは24-20以降の下の棋譜参考のこと)

1. 11-15 23-19 2. 8-11 22-18 3. 15x22 25x18 4. 4-8 27-23 5. 9-13 26-22 6. 11-16 30-26 7.
6-9 18-15 8. 1-6 24-20 9. 10-14 20x4 10. 14-18 23x14 11. 9x25 29x22 12. 3-8 4x11 13. 7x30

・なぜ27-23と打たずに16-11と打ったのか↓
game7_3.png
この場面、27-23と打てば駒数は同数で、その後赤7-11でダブルジャンプをされても、赤19の駒を取れば、五分の状況になるように思えます。
しかし、27-23では赤19の駒を取れずに、駒数を同数にすることができません。
(詳しくは下の棋譜27-23以降参考)

1. 11-15 23-19 2. 8-11 22-18 3. 15x22 25x18 4. 4-8 27-23 5. 9-13 26-22 6. 11-16 30-26 7.
6-9 18-15 8. 1-6 32-27 9. 16-20 29-25 10. 9-14 19-16 11. 12x19 23x16 12. 10x19 24x15 13.
8-12 27-23 14. 12x19 23x16 15. 7-11 15x8 16. 3x19 31-27 17. 6-9! 27-23 18. 19-24 28x19 19.
14-17 21x14 20. 9x27
そこで、駒損になるけど、キングになろうとする圧力と、崩されていない白の防御壁を利用することにしたのが16-11です。

なぜ、11-8と打ったのか↓
game7_4.png
やっと駒が同数になりましたが、実は追い込まれまくってます。

26-23ならトリプルジャンプされる…

1. 11-15 23-19 2. 8-11 22-18 3. 15x22 25x18 4. 4-8 27-23 5. 9-13 26-22 6. 11-16 30-26 7.
6-9 18-15 8. 1-6 32-27 9. 16-20 29-25 10. 9-14 19-16 11. 12x19 23x16 12. 10x19 24x15 13.
8-12 16-11 14. 7x16 15-11 15. 16-19 27-24 16. 20x27 31x15 17. 12-16 26-23 18. 14-17 21x14
19. 6-10 14x7 20. 3x26


28-24なら白26の駒が死ぬ・・・

1. 11-15 23-19 2. 8-11 22-18 3. 15x22 25x18 4. 4-8 27-23 5. 9-13 26-22 6. 11-16 30-26 7.
6-9 18-15 8. 1-6 32-27 9. 16-20 29-25 10. 9-14 19-16 11. 12x19 23x16 12. 10x19 24x15 13.
8-12 16-11 14. 7x16 15-11 15. 16-19 27-24 16. 20x27 31x15 17. 12-16 28-24 18. 16-19 24-20
19. 14-18 20-16 20. 18-23

なので、消去法で残された手が11-8しかなく、せっかく駒が同数になったのに、また駒損する手しかなかったんです。

Game8 ミスれば負けの局面が両者に出現


流石です。ミスりません。

white to play and draw
game8_1.png
正解は26-22! 24-20?なら白の負け(26-22以外全部負けます)。
1. 11-16 21-17 2. 16-19 24x15 3. 10x19 23x16 4. 12x19 27-24 5. 7-10 24x15 6. 10x19 32-27
7. 3-7 22-18 8. 6-10 25-21 9. 10-15 18x11 10. 8x15 17-13 11. 4-8 13x6 12. 1x10 21-17 13.
5-9 29-25 14. 9-14 25-21 15. 2-6 27-24 16. 8-12 31-27 17. 7-11 27-23 18. 11-16 24-20 19.
6-9 20x11 20. 9-13 23x16 21. 13x31 11-7 22. 12x19 7-2

red to play and draw
Game8_2.png

正解は6-9! 16-20?や16-19だと赤敗北(6-9以外全部負け)

1. 11-16 21-17 2. 16-19 24x15 3. 10x19 23x16 4. 12x19 27-24 5. 7-10 24x15 6. 10x19 32-27
7. 3-7 22-18 8. 6-10 25-21 9. 10-15 18x11 10. 8x15 17-13 11. 4-8 13x6 12. 1x10 21-17 13.
5-9 29-25 14. 9-14 25-21 15. 2-6 27-24 16. 8-12 31-27 17. 7-11 27-23 18. 11-16 26-22 19.
19x26 30x23 20. 16-19 23x16 21. 12x19 17-13 22. 19-23 24-19 23. 15x24 28x19 24. 23-26
22-17 25. 14-18 17-14 26. 10x17 21x14 27. 26-30 19-15 28. 18-23 14-9




-追記-

前回の記事で

Red to play and win
game4.png
正解は4-8。挑戦者は3-8を選び引き分けになったようです。
4-8なら勝利できるというのはPP(PublishedPlay)で既になんらかの書籍で発表されているようです(詳細不明)。

と書きましたが、その後判明しました。

" 4-8 was played in a game Reynolds - Morrall, International Match USA-Great Britain 1905
It is reknown as a loss since then.
The famous book of this event gave the evidence that is loses"
本のタイトルはわかりませんが100年以上前の棋譜とその後の検討?により4-8なら赤勝利と言われているようです。










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